それは夏の暑い日のことでした。
仕事で疲れた私は、ひとり車を飛ばして温泉目指すことにしました
(この頃の愛車はまだレガシィでした・・・あの重さも懐かしい)。
でも、夏の平日、何故か道は激しく混んでいて、行けども行けども小田原にも着きやしません。
何を思ったか私、一般道で湯河原まで行こうとしていたんです。
横浜を出発したのは既に1時だったのに、途中まで行き先もはっきり決めてなかったんです。
あまりに混んでいて退屈だったので、途中でヒッチハイクのお兄さんを拾おうかとも思いました。
でも私は一応女性なので、冒険はほどほどに、一人で走り続けました。
陽もそろそろ傾き始めてきました。本当に私は温泉にたどり着けるの?!
そんな悲痛な心の叫びがこだまする中、ようやく小田原市内を通過しました。
そしてぐねぐねと曲がりくねった山道を華麗なドライビングテクで走り抜けていきます
(本当か?という声がそこかしこから・・・)。
真鶴駅を抜け、少し走ったところに、目指す「旅館かねか」がありました。
前から憧れていた、「ホテル・ラ・シェネガ」の隣でした(ラ・シェネガについてはまた後日)。
宿のおじ(い)さんの誘導の通り、車を止め、さくさく中へ入っていきました。
ラッキーにも、貸切風呂は空いていました。先に貸切風呂に入り、
一度着替えて宿の中にある内風呂に入ってくださいとの説明がありました。
自信があれば着替えなくてもいいですよ、ってことでしたがなかなかシュールな冗談でした(笑)。
気を取り直して。さらにラッキーなことに、
私は檜風呂とジャグジー露天風呂と、両方に入ることが出来たのです
(あっでもナイショね。通常はどちらか片方です)。
よく手入れされた芝生の庭を横切って、まず檜風呂に入りました。
とうとうと流れるお湯を眺めつつ、お風呂に浸かっていると、仕事の電話が入りました。
オンオフの切替下手な私は、お風呂に入りながらもつい携帯電話を取りに行ってしまいました。
そして折角なので、流れるお湯の音を電話の主に届けてあげるという親切っぷりです。
あ、ちょっと語りすぎましたね。巻き入れましょう。次、ジャグジー風呂です。
このころはもう夕暮れから薄闇へと変わる時間帯に差し掛かっていました。
相模湾に浮かぶ月を眺めながら、一人で悠々とお湯に浸かる贅沢。
頑張って走ってきて良かった!感慨にも浸りながらも、お時間はしっかりチェック。
そろそろ内湯へ移動です。ここで頭のてっぺんからつま先まで洗って、さっぱりさせるのです。
お湯から上がると、車を誘導してくれたおじさんが
「あら、さっきとはまた違って見違えちゃいましたね〜」なんて、お上手を言ってくれました。
ついでに、大広間に通してくれ、少し休むことができました。
あまりゆっくりしていると根っこが生えそうだったので、ほどほどにして、出発しました。
ここのおじ(い)さん、どうやら有名らしく、あちこちのクチコミ情報で見かけるんです。
白髪の、品の良い方で、きっと若かりし頃は美男子だったことと思います。
お風呂とおじ(い)さんにすっかり癒してもらい、「また来ます!!」と元気に去った私ですが、
まだそれからお邪魔してないんです。早く行かなくちゃ。
帰りは大人しく東名で帰りました。
小田原市内の道路標識ってどうもわかりにくくて
(小田原に限らず日本の道路って標識通りに走ると迷子になるのよね・・・)、
東名に出るまでに遠回りしちゃったらしいです。
思えば、車好きを自称する割には、一人で思い立ってぶらりと車で走るなんてことは、
今までしたことがありませんでした。
やればできるじゃーん!というわけで、
ぶらり旅デビューは、私に癒しとちょっとした自信をも与えてくれたのでした。
Brilliant, isn't it?(←イギリスアクセントで発音してくださいねっ(^ー^;))
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